部屋と戦隊と私。

スーパー戦隊が好きな5歳女児のブログです。

RIDER TIME 仮面ライダー龍騎

ビデオパスで配信されたスピンオフ作品の感想です。

結論としては、良作とは思いませんでした。

以下、何様?って感じに貶したりしますので不快に思う方は読まないでね!

 

 

 

スピンオフの制作発表は私が龍騎にハマるより前だったのでリアルタイムの状況ってわからないんですけど、キャスト詳細の発表のときはかなりのお祭り騒ぎでしたね。私は、たくさんのオリキャスさんが揃って嬉しい反面、当たり前だけど推しは不在確定なのでちょっと他の人がうらやましかったんですけど。しかも私の脳内は常に先生の生死でいっぱいなのでとても情緒がやばかったです。でも、大好きなあの龍騎をリアルタイムで追う経験ができているのだと思うととても興奮しました。

その後、インタビュー記事などで垣間見えるスピンオフの内容がめくるめく~とかでちょっとドキドキしつつも、そこら辺は逆に推し不在ゆえのメンタル強度を保てたのでよかったですね…。

前夜祭トークショーは配信を視聴したのですが、キャストの方が本当に龍騎という作品を楽しんでくださってるんだろうなあと思い、とても嬉しくなりました。私は戦隊のヲタクなので作り手側に愛されている作品にはこれからの可能性がたくさんあると10YAとかで知っています。だからそんな作品を愛せる今が幸せだなって。

 

第1話はとりあえずすべてが意味深で、特に浅倉の記憶云々とかゴロちゃんの様子だとか、そうくるのか~的な要素が多かったです。浅倉の口から先生について聞けてとっても嬉しかったよ。きっと浅倉威という存在の哀しさはそういうところなんだろうなあって思ったりもしました。

意外にもバトルシーンが面白くて、コンファインやらクリアーやらフリーズやら変わり種系のカードを沢山使っていて見ごたえがありました。ベルデが味方だとそういう使い道もあるのね、みたいな。

手塚のくだりは予告のデッキヤクザで嫌な予感はありましたがいざ見るとやっぱり「まじか…」みたいな。エビちゃんの捕食シーンもなかなか衝撃的でしたし。

でも、最後のナイト登場での締めとか、無条件にアガるポイントは押さえられているのかなって。

 

第2話…は、まあめくるめくシーンの衝撃が何よりだったんですけど、この辺でちょっと不安になってきたんですよね、このスピンオフは何をやりたいんだ?って。ちょっと珍しいシーンで話題を作るのは悪くないんですけど、そうやって注目された先にどんな素敵なお話が待っているのかしら、みたいな。

本編ではライダーバトルという特殊な要素を持ちつつも一貫して他者を傷つけることを容認しない姿勢とか、戦いはゲームじゃないだとか、子供番組としてのやりたいことが表明されていたと思うんですね。そういう、全体としての無意味さのないところが好きだったので、これで最終話が尻すぼみに終わったらやだなぁって。

でも、嫌な感じの表現として血塗れのナイフで食事とかめちゃくちゃ参考になる(?)?し、これを機に色々な方の手塚や芝浦についての捉え方を知れたのでそこは良かったです。不思議なことにああいう関係性自体は実際そう不自然に映らないし、それによって本編と今回とのキャラクターの同一性と新しさをどちらも描けたというのはちょっと面白い。まあ、面白いけどアリかナシかで言えばナシですけどね。同性愛要素は別にどうでもいいけれど、親子で見ていて気まずくなる程度にセクシーな描写は不要だと思うので。

 

第3話………ごめんなさい、良いところ探すのが難しくないですか?

私が個人的に嫌だったのは、ゴロちゃんが先生の意思(意志?遺志?)を遂げようとして浅倉を倒そうとしたこと。いや、まあ予想していた通りではあったんですけどね。

ゴロちゃの『忠誠』。これはもう先生以外にないじゃないですか。ゴロちゃの行動って基本的にすべてが先生の為なんですもん。たしかに忠誠としか言いようがないです。 弓削さんのインタビュー記事で、私が個人的に「ほう!」となったのは以下の部分。 (前略) でも浅倉には勝てなかった……それは勝ってはいけなかったからだと思うんです。だって、以前に浅倉を車でひき殺そうとして(北岡)先生に「吾郎ちゃんはそんなことしなくてもいいよ」って言われていたから。 (以下略) ・朝日ソノラマ仮面ライダー龍騎 ファンタスティックコレクション』p.17 そっか、ゴロちゃの戦いは先生のやり残したことを遂げる為だったけれど、そこで勝たないことすらも先生への忠誠ゆえだったんだ、と。

緑色のライダーな弁護士のこと(推し語り第1弾) - 部屋と戦隊と私。

 過去記事引用なんですけど、こういうことなんです。別に本編と違う要素があってなにも悪いことなくて、ただ単に本編を全話視聴したという井上さんの中で残すべき要素ではなかったという話なんですけど。ただ、それは私と大きく異なる価値観なだけです。

あと、話のつくりが全体に粗い感じがしちゃってうまく入り込めなかったです。結局なんでライダーたちが死ななければならなかったのかが私には理解できなかった*1し、オーディンとアナザーライダーの関係も適当……というか、オーディンの扱いが適当過ぎて泣きました。ひどいよこれじゃあデカ10のアブレラ並みの雑待遇だよ。ていうかあれは神崎士郎の意思なの? そりゃないぜ。

もう1回見る気力が出たらちょっとは色々理解できるのかなあ。

 

とりあえず、全3話をリアルタイムに週1でわくわく見る分には楽しかったのですが、3話続けてひとつの作品として見たときにはあまり魅力を感じないなって。

物語は部分の良さより全体の良さだと最近は思っているのですが、そういう意味でもとにかく素晴らしかったTV本編と比べるとあまりに見劣りする気がします。ネット配信のスピンオフなんてCMの拡大版だと解釈すれば部分部分の面白さ的に十分すぎる出来なのですが、わざわざ現行でない作品をオリキャスつかって撮り下ろすのだから…と期待しすぎたのかもしれません。ゴライダーとか良かったしねえ。

 

ただ、キャストの方々を集めた企画を打ってくださったことには純粋に感謝しています。今回のスピンオフがなければ前夜祭も萩野さん弓削さんの密林も龍騎ナイトもなかったと思うし、2019年にもなって今更龍騎にハマった私がイベントに参加できることなんてなかったでしょう。色々当時のお話とかも出てきて、ファンにとって楽しいことずくめだったのはたしかです。ただし井上敏樹、お前はゆるさん。

 

とりあえずまだ龍騎ナイトがあるのでそれを楽しみに、ちょっとまた気力を取り戻しながら色々考えてみたいと思います。

 

 

 スピンオフ発表からの簡易ツイログ(長い)

・スピンオフ情報解禁

 

・上映会の生配信を見る

 

・第1話

 

・第2話

 

・第3話

*1:いや、多分最初から全員死んでるんですけど、あの女の人がなんでまたライダーバトルさせるのかがわからん。自分の命を与える相手を選別する手段だとしてもサイコパスかよ