緑色のライダーな弁護士のこと(推し語り第1弾)
ハイハイハイ推し語り第1弾です。
そもそもブログを始めた動機って基本『推しを語りたい』なんですよね。Twitterじゃ文字数的に厳しいヲタクの独り言を記録したいなって。
推し作品や推しキャラへの愛を爆発させた文章を書くのが目標です。
さて、そんな第1弾。
誰について語ろうか……やはりここは初恋の相手かつ最愛の彼にするべきか、それとも特撮出戻りの原因になった彼か、それとも急激にドはまりして関連書籍を一瞬で買い集めさせられた彼か……などと考えていました。考えてはいたんです。
でも、昨晩急に、ぽっと出の浅い推しである彼について語りたくなってしまいました。
そんなわけで、今回はタイトルにある通り緑の弁護士さん……仮面ライダー龍騎の登場人物である、仮面ライダーゾルダ/北岡秀一について語りたいと思います。
私にとって北岡先生って一番最近推し始めたキャラなんですよ。ていうかまだ好きになって1週間も経ってないくらい。というのも、龍騎を視聴したのがめちゃくちゃ最近でして。
全話視聴の中盤くらいから先生好きになったんですけど、「好きだな~」って思い始めてから急に視聴が楽しくなったので驚きました。推しisすごい。
で、駆け抜けるように最終回まで見てTVSP見て。劇場版は未視聴&小説は明日あたり届くらしいです。私にとってはTV本編の世界が絶対的至上なので、この語りも基本はTV本編の世界に準じています。
あと、少し書いてから思ったんですけど、想像してたほど推し語ってません。なんか結構な割合で推し関係ない話しています。あと改行箇所考えるのが死ぬほど苦手なので読みずらいです。
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先生の最期
最終回で、結末を知ってはいたけれど良くも悪くもメンタルアタックされたヲタク。
わたし龍騎は途中でwikiで結末まである程度知ってから視聴するようにしたんですけど、劇的な物語は知ってたって驚くし辛いし美しいなって
— ばなな。 (@tokusttsu) 2019年2月10日
ゴロちゃんは北岡先生の願いに殉じて、浅倉は北岡を倒せなかったことへの苛立ちを抱いたまま倒れた
— ばなな。 (@tokusttsu) 2019年2月10日
令子さんは待ってた
なんて幸せ者なんだよ悪徳弁護士……
つらい。とてもつらかった。何がつらいって、先生の最期は悲しくないからつらい。これはまじで人によって受け止め方が違うと思うんですけど、少なくとも私には先生の死を悲しむことなんてできないです。だって、最終回での先生のシーンはあまりに綺麗で、血みどろのライダーバトルに身を投じていた人とは思えないほど『良い最期』だと思ってしまったから。
戦いの中で命を失うのは視聴者から見て非日常的だし恐いし悲しいです。他者を傷つけるミラーモンスターやライダーを恐れ、「戦いさえなければ死なずに済んだのに…」と悲しむことができます。その点において私が一番悲しめたのは香川教授の最期ですかね。散々家族の描写がされた後だったこともあってとても悲しかったし、東條くんの異常性が恐いと強く感じたし。
でも、先生の最期は病死で、普通では避けられないものでした。その運命を変える為にライダーバトルに参加したわけですけど。
でもライダーバトルで勝ち残るのには、基本は他のライダーを倒さなければ、直接的に言うと殺さなければいけません。他のライダーが勝手に殺し合って減ったり事故死してくれたり、他にも逃げ道*1なくはないけれど、最終的には変身者不明かつ神崎士郎の代理扱いとはいえオーディンとサシで戦うわけで。実在さえ不明のオーディンも人とするなら、全く手を汚すことなく願いを叶えることは不可能といえます。
ここは私の価値観でしかないけれど、やっぱり人って殺しちゃダメだと思うんですよ。現実の社会的なルールとしてでなく、創作でもダメだなって。創作上でバンバン人が人殺すのは全く問題ではないし誰も人を殺さないってなるととっても物語の幅が狭くなるので困っちゃうんですけど、でも創作の中でも見る側にとって『人殺し=ダメな行為』って認識になってるんだよね、っていう。故意に他者の命奪いました~でも良い奴なんです~はちょっと違和感ない?みたいな。実際のに龍騎の本編でもOPに登場するような看板の龍騎とナイト*2は不殺のままでしたし、現実社会のルールに従って生活している視聴者ないし製作者は、やっぱりどこかで人を殺すことを不当とする価値観は捨てきれないんだろうと思います。
若干メタ的かなとは思いますが、その点において、先生も結局誰一人殺さない、こちら側の価値観においての正しい人物として描かれ切ったといえるのではないでしょうか。で、これまた私の個人的な意見なんですけど、基本的には人って殺さないほうが幸せなんですよ、多分。破壊的衝動に身を任せるしかない浅倉とかは別として、少なくとも一般社会で特に恨みつらみを持たずに生きているのなら、自分の殺した命なんていう重荷を背負わないほうが圧倒的に幸福だと思います。*3
っていうか、上に載せたツイート(誤字があって恥ずかしい)の通り、人を殺す殺さないは別にしても先生ってめちゃくちゃ幸福だったんですよ。
正しく幸福にある限り避けられない運命が死だったとして、私は好きな人物の正しさや幸福さを悲しんだり否定したりはできませんでした。
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強さと弱さ
最初に抱いた疑問はこれでした。
弁護士…ライダーを諦めて永遠の命を諦めて、それは心が弱ったからなのか、心が強いからなのか……😭😭😭
— ばなな。 (@tokusttsu) 2019年2月10日
・おわりに
・追記① 由良吾郎と浅倉威と先生
龍騎キャラのキャッチフレーズ?みたいなの、こんななんですけど、
— ばなな。 (@tokusttsu) 2019年3月1日
・ガイだけ同じ……
・ムックはとりあえずの紹介、ファン~は視聴後にみると納得する感じ?
・神崎兄妹のフレーズは興味深い
・ファン~最高(個人の感想)
⚠ムックはライダーとキャラの頁が分かれてる(フレーズはライダーの方) pic.twitter.com/hTfTm2L8YG
注目してほしいのは、ファンコレの方の浅倉とゴロちゃのフレーズ。執着、忠誠。
初見時、これらの言葉の中心にいるのって結局は先生じゃん!と感じてひっくり返りそうになりました。ファンコレはこの他にもヲタクを卒倒させるようなことが沢山書かれているので是非買ってください。いやまあamazonだと軽率に買ってとは言えないお値段なんで、もしお手頃価格で見つけたら買ってね、みたいな。
で、一応注意(?)なんですけど私はめちゃくちゃ先生のことが好きな人間かつわりと推し=世界の中心みたいなヲタクなので、以下はとっても偏った目線での内容です。ていうかこの記事自体がまあそうなんですけど、この項目は特に偏ってます。冷静じゃないのは自分でも承知なので冷静なご意見は求めてないよ!
ゴロちゃの『忠誠』。これはもう先生以外にないじゃないですか。ゴロちゃの行動って基本的にすべてが先生の為なんですもん。たしかに忠誠としか言いようがないです。
弓削さんのインタビュー記事で、私が個人的に「ほう!」となったのは以下の部分。
(前略)
でも浅倉には勝てなかった……それは勝ってはいけなかったからだと思うんです。だって、以前に浅倉を車でひき殺そうとして(北岡)先生に「吾郎ちゃんはそんなことしなくてもいいよ」って言われていたから。
(以下略)
そっか、ゴロちゃの戦いは先生のやり残したことを遂げる為だったけれど、そこで勝たないことすらも先生への忠誠ゆえだったんだ、と。たしかに、ゴロちゃが浅倉を轢き殺そうとしてそれを先生が止めたシーンは印象的でした。作中でもトップクラスに良い人なゴロちゃが先生を付け狙う存在の命を奪おうとする、それって彼の中で道徳<先生だってことだよなぁって。まあ浅倉は歩く非道徳なのでちょっとアレですけど。でも、ゴロちゃの中で先生の言葉が重さをもって存在してた
ゴロちゃの忠誠の先が先生に向いていることはまあ疑いようがないっていうか、今更にこれ以上説明するまでもないことだと思うので、短いけどこの辺で。
さて、浅倉の『執着』。これは先生だけじゃなく、令子さんを騙してまでして亡き者にした弟や、一時の東條くんに対するものとかもひっくるめての表現だとは思います。うん、威くん冷淡に思えるけどわりと拘りとかあるもんね、わかるわかる。
でも、作中で浅倉が何に一番執着してたかっていうとやっぱり先生だと思うんですよ。これについて、私がいくら理屈捏ねて語ろうとも敵わない表現が前述のファンコレの中に書かれていたので、引用しますね。
最終回について……北岡を執拗に、恋焦がれるように(笑)追いかけ続けて、叶わなかったわけですけど。そして散っていくわけですけど ……
(中略)
例え、その後、撃たれて殺されようが、死んだ先に北岡がいるだろうと。
(以下略)
これ、浅倉威役の萩野崇さんのインタビュー記事の言葉なんです。大きい字の部分は見出しのような部分にも引用されている部分です。
……初めて読んだとき、ちょっと衝撃過ぎました。あくまでも演者さんの解釈ではあるんですけど、「えっ、浅倉は先生を追いかけ続けて…叶わなくて…散って……いやいやその先にいる先生まだまだ追いかける気満々じゃないか……!?」って。やっぱり浅倉の執着って先生じゃん、って。
先生は、少なくともこの2人の男の最期にあまりに大きい影響を与えてしまったんじゃないですか? ゴロちゃも、浅倉も、先生だけを見据えて、先生のいる方へと逝ってしまったんじゃないですか。
自分でもだんだん何言ってるかわからなくなりそうなんですけれど、正直ちょっとこわいです。先生の最期は幸福なものだったと信じられるんですけど、その人生は人間ひとりぶん以上の重さになってしまっていたのではないかと思うんです。先生の人生と、ゴロちゃや浅倉の人生とはあまりに交わりすぎたんじゃないかって。
仮面ライダー龍騎は命の物語です。それぞれがそれぞれの命を使って何かを成す物語です。
先生の命は、なんていうことを『成して』しまったのでしょうね。